これから音楽の話をしよう(長い自分語り)その1

VLIVEアラーム設定してる方、まるでカスニムから電話がかかってきたみたいにビビりませんでしたか?
朝から界隈がざわざわしてて、まさか本人が直接ライブ火消しするとは思ってもみませんでした。
こういうことするのさすがウリカスニム、フィソン。と改めて感じました。

そのVLIVEの中で「はぁ~ぁ、、顔の話ばっかり」とちょっとうんざり気味だったカスニム。
しょうがないですよね、イケメンすぎるのが悪いんです。

でもね、でもね、

私も毎日毎日カスニムの外見の美しさをたたえてばかりですが
ご存じの方も多い(もともと読者は多くはないけど(笑))と思いますが
私は元来の顔ファンではありません。

今日は金海と言うところでイベントもあり、
これから活動が忙しくなってくるだろうので、この速さなら書ける。
長い長い文章を書きますが、結論は『フィソン居てくれたから生きてこれた』です。

自分のバックグラウンドを敷かないと、私自身、フィソンにハマった理由がしっかり整理できないと思いましたので。
ご興味のある方だけ読み進めてください。

長い夜

以前の自分語り記事の中でも書いてきましたが、私はカスニム入隊中にある病気になって手術をしました。

8時間の手術が終わって、私はICUに、
担当看護師はピアスが10個くらい空いてる細眉のニーチャンでした。

若いお兄ちゃん看護師じゃなくて女性がいいっていう気力もなく、
カテーテル入れられたら、あー私女として終わったなと。。
(男性看護師さんごめんなさい、私は弟が看護師なのでその大変さは理解しています)

なんかもうどうでもいいやとその時思いました、、

手術が終わったのは夕方くらいなんですけど、その看護師さんに
「今日はちょっと辛い長い夜になりますよー」って言われたんです
開腹手術をしましたからね、

意識もうろうとしてましたが、なぜかその言葉がものすごく耳に残ってますね。

しばらくしたら麻酔が切れてものすごく痛いんです
尋常じゃない痛さ。熱も40度くらい出てたみたいです。

気絶しそうなくらいなんですが、気を失ってたかとおもって時計を見ると
まだ5分くらいとかしか経ってないとか、めちゃめちゃ時間が経つのが遅い。。

真っ暗な部屋のなか、ピッピッっていう心電図だけ光ってました。
ICUだったのでもちろんカードテレビとかありません。

私は看護師さんにいいました
「ちょっと、、カバンの中のiPodとってください・・・」

手を上げるのも、少し動くのも激痛です
そして、やっとの思いで耳にイヤホンを入れ、
ランダム再生をしたんです。

一番目に流れたのが『不治の病』だったのを覚えてます(笑)
iPodの中にはフィソンの曲しか入ってません

曲を聴いていると、不思議と苦痛が和らぎ、長い夜が少し短くなった気がします。

・・・かなり前にテレビを見ていたら、鈴木奈々さんだったかな?が
『ライフハック』のエピソードとして
「1時間半くらいの車で移動中に、好きな曲を聴いていると短く感じるのがライフハック」といった意味合いの発言をしていて、
その番組では周囲の人にバカ発言(すみません)扱いされてましたけど、
私はそれは正に言いえて妙だと思いましたね。

その一夜をなんとか過ごし、なんと翌日からリハビリのために歩かされる羽目に。
気を失うくらい激痛でした。。

「おかしいなー麻酔はまだ入れてるんだけど」って
私は痛み止めとかが効きづらいタイプと言われています。

でも激痛でも早く回復させなきゃと、歩きます。
そのときもiPodで聴きながらなら、痛みが少しマヒしました。

別に死んでも良かった

私は別に手術しないでそこで死んでもよかったんですよ。
こう書くと誤解されるかもしれませんが
世をはかなんで、じゃなく、逆の意味でです。
満足して、です。

私はそれまでやりたいこと全部やって夢も全部叶ってました。
その時はまさに一番楽しい時期だったんですよ

最後にもう一試合したかったですけどね、でも良かったんです。

私は幸せのハードルがすごく低いんです
達成したらもっともっと上に、という欲がない

それは父親を早くに失くしてることが大きいようです。

私の父は過労の上の突然死でした。
一日も休みなく、夜中まで働き、接待で毎晩大量のお酒を飲んでいました。

そしてある日、まだ幼なかった私の目の前で倒れました。

でも会社を責めることはできませんでした。
だって、社長だったから。

自営の小さな会社でしたが、そう、私はアパレル企業の社長の娘でした。
聞こえだけはカッコいいですね、、零細です。

たた当時はものすごく景気がよかったです。
実家は現金で建てた豪邸で、家に何台も高級外車がありました。
田舎なので冷やかされ、これが自分の家だというのが恥ずかしいくらいでした。

何年もたって、父の社長仲間の人たちが法事で集まったことがあます。
皆「一番いい時に亡くなったね」と口々に言うんです。
その時がその業界の絶頂だったんですね。

その後、アパレルは完全に中国にもっていかれ、
父の仲間だった人たちの中には倒産だけならましなほう、
夜逃げ、自殺された方の話も聞きました。

ワンマン社長の父が亡くなった後は会社はたたみ、
莫大な固定資産税と家の維持費のために小さな会社が貯めた資金、残った財産はありません。

母は外で働いたことのないお嬢様なので、その後一切収入はなく
会社員のように遺族年金もないので、わずかな生命保険金と貯金を取り崩して生活しています。

そんな感じで育ったので、私は将来というものに何も期待しないようになったんです。
やりたいことやって、早く死んだほうが絶対得だと。

生死の選択

そんな私が、5年前に選択を迫られました。
とはいえ、選択の余地はなかったんですが、
自分でムリヤリ選択することは可能でした。

治療するか、しないかです。

放置すればおそらく数年後、確実に死にます。
手術すれば80%以上の確率で死にません、しかしそのかわり後遺症は一生残ります。

何度か書いていますが、私は打ち込んでる競技がありました。
それに一生かかわっていくと思ってました。

もちろん引退も近かったですが、
退いてもインストラクターとして
何より趣味として続けていけると思っていました。

手術を受ければ後遺症で完全にその道が絶たれます。

私は若く美しい?まま、惜しまれつつこの世を去るチャンスかなと頭をかすめました。

結論からいうと、生還確率が高いので、問答無用で手術は受けることになったんですけどね。

やりたいことができない状態で生き続けることに何か意味があるのかなと、、

私がいなくなったら困る人はいません
むしろ仕事もろくにできなくなり、
これからかかる医療費で迷惑を一生かけつづけるだけ

死にはしないが治らないと言う理由で、
後遺症のリハビリは保険適用外なのです。
今の私にとっては非常に高額です。(1回でチケット代くらい)

最近、あまりにも無慈悲だという多くの同様患者の方々の働きで、
少~しだけ保険を適用してもらえるようになりました
でもこれって働いている日本国民の皆様方から頂いてる健康保険ですよね、、
罪悪感を感じますよ。

・・・ただね、そういう苦悩が全部どうでもよくなったんですね。
iPodを(正確にはヘッドフォンを(笑))、
耳につけて、再生ボタンを押しさえすれば。

痛みが感じづらくなることと同様に
細かいことがどうでもよくなり、浸れるんです。

欲で生きている

ただ見たい聞きたいという欲
フィソン見に行きたいという欲が生じたから。

これが良い事か悪い事か関係なく、
まるで動物がエサを探して本能的に生きてるのに似てるかもしれません。

それがないと、
ほんと、日々しんどいんです、体調が

でも欲がないと体調良くしたいっていう気分にならないんですよね
動くの痛いから動かない、すると心臓も弱ってくる始末。。

でもVLIVEでフィソンが
「体力の続く限り、倒れようとも活動しつづける」って言ってたけど
本当に私も、どこで倒れようとやっぱりコンサート行きたい

だから東京から大阪の日程本当に今の体力的にありえないんだけど
まっとうできる自信が不思議とある(笑)
その後倒れてもいいから、大阪が終わるまではという気持ち。

全部どうでもよくなる
ただフィソン見に行きたい、歌を聞きたい

そのために仕事しなくちゃ、起きなくちゃ、体力つけなきゃ
金を稼がなきゃなんですよ

そしてできるだけ(体力的に)楽して稼ぐためには
寝てるときが多いから働ける時間は少ない、少しでも時給の高い仕事のためには、
頭使って勉強しなきゃなんですよ
全てが生きる活力につながりますよね

そうすると必然的に知恵もスキルもアップするから
おかげで天職にも巡り合えました。。

でもそれも最近体調辛くて寝込んでいましたが
今にして思うと、フィソンが活動してなかったからかなぁ~~

活気づいて来たら心臓も動くし、最近血圧もわりとイイ感じ?
しんどいリハビリもがんばろう、
頑張る価値があるというものです

そういう意味で、大阪までは生きる、その先は考えていない、です。

フィソンという名作

誤解される方はまさかいらっしゃらないと思いますが
フィソン様と個人的にどうなりたいとかじゃないですよ、
ただ聞きたい見たい味わいたい、永遠の平行線の欲です

それは映画を見たり美味しいものを食べたり旅行したりといったことと同じ

このようなことを総じて趣味と言うのかもしれませんね
三大欲求が満たされた現代人が人間らしく生きるに欠かせないArtの鑑賞です。

私にとってフィソンは生きるArtそのもので、
歌だけでなく生きざまも、もちろん外見もです(これは予想外の展開)

これも以前書いたかもしれませんが、展開のわからない連続ドラマみたいなものです。
だからハラハラドキドキもしますが、それを含めてエンターテインメントなんですよ。

趣味はなくてもいいけれど、何も嗜みのない人生はつまらないじゃないですか。

私にとってフィソンは、いなくても生活には困らないけど(逆に生活に困ってる原因と(笑))
毎日を豊かにしてくれる栄養素。

あまり依存してもだめだとは思いますよ、お酒や薬みたいなものと一緒ですね。
ほんとしょっちゅうすっごいだめだと思う・・・

だけど一つのことがずっと好きで居られると本当に楽だから(ほかに探さなくていいから)
(まあ追っかけが楽かっていうと全くもってそうじゃないけどね・・)

でも結果夢中で過ごしてこれたし、フィソンがいなかったら生きてなかったかもと私が常々思う理由です。

続く、次は音楽遍歴を書く予定です。


今日の見出し画像は、長い夜の病室でiPodで必死で(なぜか?)撮った写真です(笑)

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